高等部卒業生の進路状況2006年10月09日記高等部卒業生の進路状況 大阪養護教育振興会からいただいた冊子に興味深い資料がありましたので、転載します。 大阪市立校の資料です。 知的障害養護学校では、就職率は昨年度より2%増の13%となっています。障害者職業訓練校等は昨年度より1%減の7%、授産施設・更正施設等が2%増の67%。病院・家庭保護・その他が1%減の13%となっています。 とあります。 次男は、就職の縁故の4人のうちの一人にあたるのだと思います。 職業安定所を介して就職された方が20名おられるのは本当に素晴しいことだと思います。 次男の卒業したN養護学校には大変に優秀な生徒達がたくさんいました。 とても普通なのです。 時々、いっしょにお話をさせていただいて感嘆していました。 先日、卒業校の運動会を見に行った時も声をかけていただきました。 次男ではラチが開かないので、私に訊いてくれました。 ★次男くん、作業所ですか? 母:違うの。 ★次男くん、就職したんですか? 母:そうなの。 ★他に誰といっしょなんですか? 母:一人なの。 ★え!?ひとりなんですか。次男くん、すごいなぁ。えらいなぁ。 僕も頑張ってるんですけど。。。 私は涙を堪えるのが大変でした。 みんな頑張っています。 優秀な人は、作業所と会社が違うことを知っています。 作業所は親が負担を強いられていることを知っています。 ★僕も就職したいです。 といった彼らは、とても上手にお話が出来ます。 理解力があります。 礼儀正しく、気持ちよく人と接することが出来ます。 次男が稀にみる幸運な子であることは常々感じていることです。 ありがたいと心から思っています。 申し訳なささえ感じます。 でもやはり、私は我が子が一番大事です。 私は、今の気持ちを上手く表現できません。 次男が小学生のころに、作業所や授産施設にポランティアでお手伝いに行かせていただいて、様子を観察しようと思っていました。 次男が中学生になったら、親子でお手伝いに行かせていただくことができるように、先に母がコネクションを作っておくべきだと思いました。 今は、普通の中学生でも仕事体験(トライアル週間)がある時代ですが、私がそう思いついた頃は、そういう企画はありませんでした。 次男が高校生になったら、私が作ったコネクションで、次男だけで作業体験をさせてもらえないだろうか、と考えていました。 母の私がしたことない作業、仕事を次男にさせたいと思うのは無理があると思いました。 養護学校の高等部で職業実習があるとは知りませんでした。 実際に次男が小学生の時に行かせていただいた作業所は一箇所だけでした。 幸いにも、”ここがいい!”と思う作業所に一箇所目で出会えたからです。 行く度に勇気をもらいました。 中学校になったらお母さんと次男くんと二人でおいでよ。 と言っていただいていたのに、私が働かなくてはならなくなっていたので実現できませんでした。 次男の中学生時代は、働かなくてはならなくなっていましたが、出資してもよいという人達が見つかり、助成金を受けられれば、建売住宅を購入して3階を私達の住居、2階をパン工房、1階を喫茶店という作業所を作ろうという企画が持ち上がりました。 うれしくて、うれしく、感激しましたが、計画を精査すると資金に不足があること、助成金の受給が厳しいことがわかり諦めました。 今、次男が就労させていただけているのは、まったく幸運としか言いようがありません。 でもそうやって計画倒れに終わりましたが、アッチ、コッチに顔を出したことは全てプラスに働いたと思います。 高等部入学前の面接で、「卒業後の進路は決まっていますか。」と尋ねられた時に「一応、決まっています。」と答えたら、面接官の先生の顔に「え!?」という表情が浮びました。 そう答える保護者は小数であったと想像できます。 今、小学生のお子さんをお持ちのお母さんは、”まだ早い”と考えておられる方ばかりでしょうが、是非お子さんが小学生の間に動いて下さい。 「うちの子は作業所ではなくて、一般就労を目指させたい。」と言われるお母さんも、作業所や授産施設で作業している人達に実際にあってみて下さい。 皆さん、がんばっておられます こういう作業が出来るようになると、作業所で仕事が出来る。 だったら、今はこういうことを習得させなくては。 と具体的な目標が見えてきます。 それがクリアできてから、目標を就労にすると、可能性は増します。 絵に描いた餅ではなくて、本物の餅になります。 学校に言われてから見学に行くのでは遅すぎますし、見学では実際の様子は見えないと思います。 希望と同じだけの行動の積み重ねをすると、希望は現実になります。 だから今から動いて下さい。 きっと、きっと道が拓けます。 次男が、たまたま、上手くいっただけなのに説教くさいことを言ってすいません。 障害者が一般企業で、働く事の難しさ、進路開拓の難しさを知る学校の先生方とそれがわからない(知ろうとしない)保護者の間で、両方のイライラに挟まれて泣きそうな表情を浮かべている子ども達がたくさんいるように感じて、ついつい書いてしまいました。 養護学校の教諭をしておられる みぞママさんからいただいたコメント お久しぶりです。 今小学部で、懇談会などで「今のうちから、何かしら動いてください」って言ってるんですが、 「まだ早い」とか、「なにをすればいいのかわからない」って言われます。 中学、高校の3年間はあっという間です。 小学部での子供たちの成長は凄いです。 そういうときに、目標を持って指導できるとすごく伸びます。教師がハッパをかけるよりも、経験された保護者の方からの声のほうが響きますよきっと。 よくぞ言ってくれましたって感じです。 (2006年10月11日 00時17分31秒) 返信コメント みぞママさん ありがとうございます。”言い過ぎたかなぁ”って思い始めていたので救われました。先日、次男の卒業した養護学校の運動会に行かせてもらったんです。そこで、次男よりも全ての能力が上の子に訊かれたので、次男が職員として働かせてもらっていることを答えたら、彼は「僕もがんばっているんですけど。。。」って下を向いてしまって、私もつらくなりました。ウソつくのはヘンだと思って本当のことを答えました。みんなが適所に巡り会うことが出来たらいいのにと思います。(2006年10月11日 00時48分40秒) アラビア ソープ 熟成度がとても高い手作り石鹸です。 アトピー、乾癬、敏感肌、ニキビ肌、老人性の乾燥肌の方にも好評です。 無添加・手作りのパンとクッキーの店 こさり アトピッ子のためのパン等オーダーできます。 進物用の詰め合わせも承ります。 第25回 チャリティー・ジャズ・メッセ 2006 11月12日(日)午後3:00開演/会場:エル・シアター(天満橋のすぐ近く) 障害を持つ人たちと共存するオペラ 11月18日(土)午後5:30開演/会場:吹田市文化会館 メイシアター大ホール ジャンル別一覧
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